RESEARCH THEME
Research 01
フィールド調査に基づく広域地質図の作成
私たちは,フィールド調査を通じて岩石・地層の分布や,断層・褶曲などの地質構造を詳細に記載し,それらの情報を「地質図」としてまとめています.
地質図は単なる岩石・地層の分布図ではなく,地下構造やその地域の構造発達史を解読するための重要な手がかりです.私たちは地質図の作成を通じて,日本列島や変動帯(特に沈み込み帯)におけるプレート運動・山脈形成・海洋の消滅といったダイナミックな地球の営みを明らかにしています.
※右図は,5万分の1地質図幅「高見山」および報告書(竹内・常盤・森・志村,2025)
Research 02
東アジア東縁沈み込み帯のテクトニクス
沈み込み帯では,プレート境界域の浅部で付加体が,深部で高圧型変成岩類が形成されるとともに,弧域で活発な火成活動が生じます.では,なぜこのような現象が起こるのでしょうか?その背後にはどのような条件やメカニズムが隠されているのでしょうか?
白亜紀~古第三紀の東アジア東縁沈み込み帯では,海洋プレートの沈み込みに加え,海嶺沈み込みが重なる激動の時代でした.私たちは,四万十帯の付加体や三波川帯の高圧型変成岩類を手がかりに,このダイナミックなテクトニクスの実態解明に挑んでいます.
Research 03
フィールド調査法の継承と研究教育
近年,分析機器や数値シミュレーションを用いた研究が急速に発展する一方で,フィールドを主戦場とする研究者は少なくなりました.しかし,新たな現象の発見や地球科学の発展には,フィールドに根ざした観察力・解読力・発想力が不可欠です.TEGEDでは,フィールド調査を重視した研究活動を通じて,次世代のフィールドジオロジストの育成に取り組んでいます.
またフィールド調査と,U–Pb年代測定・ラマン分光分析・鉱物-全岩化学組成分析といった各種分析手法を統合させることで,研究の問題点にあらゆるアプローチから解決する能力を養うための研究教育を実施しています.